【はじめに】
亡くなった方の遺産相続をする際には銀行の預金解約や不動産の名義変更などの各種手続きが発生してきます。
相続人の関係性が密でよく知っている間柄の場合にはそれほど問題になりませんが、疎遠になっている人やそもそも話したことのない人が相続人に含まれる場合には手紙などで相続についての説明をする必要がでてきます。
今回疎遠になっている人たちなどと相続を進めていく上で大切な手紙の書き方などについてお伝えできればと思います。
【知らない相続人と手紙でやり取りをする際の流れ】
・手紙でやり取りする際の流れ
まずは相続人の確定をするために、相続人と被相続人の関係をまとめた「相続関係説明図」の作成をします。亡くなった方の戸籍の確認や相続人の情報を集めましょう。
次に財産の確認。不動産・金融財産をまとめた財産目録を作ります。
そして上の情報を元に、相続の進め方・返事をもらえる期限を記した手紙を送ります。このとき追跡機能がある郵送方法を選ぶことがベター。大事な手紙なので確実に相手に届けましょう。
・戸籍の附票の請求が鍵!
連絡を取っていなくて疎遠な相続人がいる場合、まずはその連絡先や住所を把握する必要があります。まずは相続人調査で相続人の現在戸籍について「戸籍の附票」を請求し、その住所へ手紙を出します。
【手紙を書く際に気を付けるポイント】
インターネットが発達した今日では手紙を書くことは少なくなってきています。ましてや相続はデリケートな問題、書きにくくても当然です。ここでは疎遠になった相続人に出す手紙を書くとき、気を付けるべき点を挙げていきましょう。
まず、丁寧に相手を尊重した姿勢で内容を構成しましょう。
ただでさえ、疎遠な相手に相続の話をするので先方も驚くかもしれません。相手の立場に立って丁重な姿勢を心掛けましょう。
次にどのような状況で被相続人が亡くなったのかを書きます。そして亡くなった方と自分の関係も示します。どうやって先方の連絡先を知ったのかも記しておきましょう。不審に思われては話し合いの場に出てこなくなるばかりか、手紙のその先も読んでもらえなくなるかもしれません。
そして当然ですが、正直に書くこと。遺産の話し合いでは小さな嘘・隠し事でも紛争のもとになりがちです。遺産の全体像や先方がもらえる財産の割合、証拠書類などしっかりと明示しましょう。
最後に回答期限も忘れずに付けましょう。確実に伝え、確実に返事をもらうことが重要です。
【まとめ】
いかがだったでしょうか?今回は相続の手紙について見てきました。
疎遠になった方とのファーストコンタクトは誰でも緊張するものです。だからこそ丁寧・正直・誠意に気を払いながら手紙を書きましょう。