【はじめに】
すでに不動産投資で収入を得ている人はご存知だと思いますが、不動産を売却した際に確定申告が必要になることがあります。確定申告は所得税を確定させるために行なうものです。サラリーマンのように会社から給与所得がある人は基本的に会社が所得税を払っているので、確定申告には縁がないかもしれません。
今回はそういった人でも分かるように不動産売却をしたときの確定申告についてお伝えします。
【不動産売却をした時の確定申告】
では、不動産売却をした時に確定申告が必要な場合とはどんな場合でしょうか?
不動産を売却した時には「譲渡所得」という所得が発生します。この譲渡所得がプラスのときに確定申告が必要になります。ここで注意したいのは不動産売却した金額そのものが譲渡所得になるわけではないこと。譲渡所得は不動産を売却したときの金額からその不動産を購入した時の金額と売却にかかった費用と受けることができる控除を引いたものになります。これによって譲渡所得がプラスになった分に対して税金が課せられます。
【e-Tax】
不動産を売却してプラスが出たら確定申告が必要なのはお話しましたが、実際に確定申告はどのようにしたらいいのでしょうか。確定申告をするには自分でするか、税理士に頼むかの2通りの方法が考えられます。なるべくは、自分でする方をおすすめします。なぜなら、税務署に電話をすれば職員から書き方を教わることができ、思っている以上に簡単にできてしまうからです。また、税理士に頼むとそれなりに費用もかかってしまうからです。
不動産売却で確定申告が必要になった場合は、譲渡所得を計算した上で必要な書類を揃えます。書類は受ける控除によって市町村役場や法務局など異なる場所でいくつか入手します。ただし、国税庁から入手する確定申告に関する書類はe-Taxを利用してインターネット上で記入し、申告することもできます。
e-Taxは国税に関する申告・申請・届出・納税の手続きができるオンラインサービスで、国税庁が管理しています。e-Taxを利用するにはインターネットができる環境が必要です。それだけでなく、本人確認のためにマイナンバーカードなどの電子証明書を用意しなければなりません。事前に交付手続きをしておきましょう。
また、マイナンバーカードを読み取るためのICカードリーダーが必要です。利用するまでに手間がかかりますが、それなりのメリットがあります。確定申告の期間中はメンテナンス時以外は24時間申告可能です。e-Taxのソフト上では必要項目に数字を入力すれば自動的に計算します。また、記入漏れも指摘してくれます。よって入力ミスが防げます。
【まとめ】
不動産売却によって利益がプラスになったら確定申告が必要であり、忙しい人でもe-Taxを利用すれば申告期間中の都合のいいときに申告ができます。とくに今後不動産投資を始める予定がある人はe-Taxの利用をおすすめします。一度利用できる環境を整えれば繰り返し利用できるので不動産投資などで何度も確定申告をする必要がある人には最適だからです。これで確定申告時の長蛇の列から解放されるでしょう。