【はじめに】
不動産の売却を検討する時、まずは家の査定を行います。
ですが、立地条件や家の間取り、築年数などを総合して見ると、まったく同じ不動産は存在しません。
そのような状況で、不動産の査定ってどのように行われるのかご存知でしょうか?
今回は、不動産売却の流れと、査定内容について説明します。
【不動産売却の流れと査定内容】
1.不動産売却の流れ
不動産を売却するまでの流れは、下記の通りです。(※仲介で不動産を売却する場合)
①売却したい不動産の相場を調べる
②不動産会社に査定を依頼
③信頼できる不動産会社に仲介を依頼
④不動産の売り値を決める
⑤購入希望者を探す
⑥購入希望者と交渉を行い、所有不動産の詳細情報を開示する
⑦購入希望者が購入を決定したら、不動産の売買契約書を締結する
⑧不動産を引き渡す
はじめに、売却したい不動産の相場を調べ、不動産会社に査定を依頼します。
不動産の相場は、インターネットでも調べることができます。
より正確な価値を知りたい場合や、売却の意思が固まっている場合は、不動産会社に訪問査定(精密査定)を依頼します。
しかし、購入希望者を探し売買の交渉をする過程で、実際の売り値が査定額と違ってくることもあるので、査定額はあくまでも目安と考えておきましょう。
2.不動産査定の内容
不動産査定には、机上査定(簡易査定)と訪問査定(精密査定)の二種類があります。
・机上査定
不動産会社が実際の物件を見ずに簡易的な査定を行う方式です。
家の広さや間取り、築年数などの物件情報をもとに、周辺の売り出されていた事例、過去の売却取引事例、市場の動向などと照らし合わせて査定します。
メリットは、査定に要する時間が約30分〜1時間と短時間で済むことです。
複数の不動産会社に簡易査定を依頼して比較することで、手持ちの不動産の相場が見えてきます。
また、物件情報を入力し、複数の不動産会社に簡易査定を依頼できるウェブサイトもあります。
・訪問査定
実際に不動産会社の社員が現地に来て、家や土地の査定を行います。
査定では、立地条件、摂動状況、日当たり、ガス・水道・電気の引き込みなどのインフラ状況、家の間取り骨組みの構造、外壁・内装・水回りなどの傷み具合、住宅設備などを詳しく見ていきます。
メリットは、実際の物件を見て査定するので物件の実際の価値が分かることです。
デメリットは売却の意思がはっきりと固まっていない段階でしつこく営業されてしまう可能性があることです。
訪問査定を依頼するくらいですから家を売る意思は固まっているとは思いますが、実際に仲介業者を決めるのは2社・3社で訪問査定を行ってからでも遅くないでしょう。
机上査定、精密査定の結果を踏まえたうえで依頼者の意思を確認し、購入してもらえそうな価格を算出します。
【最後に】
今回は、不動産売却の流れと査定内容についてまとめました。
不動産の売却は、とても大きな決断です。
仕事や家庭状況などの関係で引っ越しをする場合は売却活動に割ける時間は限られてくると思いますが、できるだけ、机上査定も訪問査定も複数の業者に依頼して、納得のいく形で売却を行いましょう。