【不動産】簡易査定と精密査定の内容

査定額アップの秘訣

【はじめに】
不動産の査定方法には、査定対象の物件情報をもとに査定額を算出する「簡易査定」と、実際に物件の状態を見て査定を行う「精密査定」があります。
今回は、二つの査定方法の内容をまとめます。

【査定の内容】

1.簡易査定
簡易査定では、不動産業者が、家の住所、面積、間取り、築年数などの情報をもとに査定を行います。家を実際に見ずに査定をするので、机上査定とも言われます。
具体的には、査定対象の家周辺の売り出し事例と照らし合わせる、査定対象の物件と類似した物件が過去にどれくらいの価格で売られていたかを調べる、現在の市場の動向を調べるなどの方法で査定します。
メリットとしては比較的短時間で査定結果が出ることで、デメリットは業者に実物を見せていないのでどうしても正確な査定額が出づらいことです。
特に一戸建ての場合は、マンションのように売り出し時の価格や間取りなどのデータが世の中に出回っていないことや、保存状態が物件の所有者によって違うため、マンションと比べて簡易査定と精密査定で査定額が変動しやすくなります。
簡易査定は、インターネットのサイトなどを利用し、できれば3社以上の会社に依頼することをお勧めします。
3社以上の会社に依頼し査定額を比較することで、信ぴょう性の高い査定額を予想することができます。

2.精密査定
精密査定は、不動産業者が実際に物件を見て査定額を算出する方法です。訪問査定とも言われます。
査定ポイントは主に、家や外壁の痛み具合、内装の状態、リフォームの有無、物件の構造、近隣の生活環境などですが、物件の種類が一戸建てかマンションかによっても変わってきます。

・一戸建ての場合
一戸建ての場合は、家の構造、間取り、生活動線、水回りの状態、雨漏り、白アリ被害などを重点的に見ます。
家の構造や、経年とともに起こる劣化など、改善が難しい点もありますが、部屋が広く見える家具の配置や、水回りの掃除を念入りに行う、雨漏りの修理をするなど、改善できる点もあります。
精密査定を依頼する際には、少しでも家が綺麗に見えるよう工夫しましょう。

・マンションの場合
マンションの査定では、立地条件、耐震構造、部屋の位置や方角などが重視されます。
特に耐震構造に関しては、東日本大震災以降注目されるようになり、重要度が増したと考えられます。
また、部屋の位置に関しては、眺めや日当たりの部分で、同じマンション内でも高層階と南向きバルコニーの人気が高い傾向にあります。

精密査定のメリットは、何と言っても実際に家を見せて査定してもらえることです。デメリットは、業者を家に呼ぶので、時間を空けたり掃除をしたりする手間がかかることでしょうか。
家の売却の意思がある程度固まって、簡易査定で大よその査定額を調べたら、精密査定を受けられることをお勧めします。簡易査定の際に信頼できそうだと感じた不動産に依頼してもいいかもしれません。

【最後に】

今回は、簡易査定と精密査定の内容についてまとめました。
住居の売却を考える場合などは、次の住まいを探したり、予算の計画を立てたりと、査定にかける時間があまり取れない場合もあるかもしれません。
「いずれは売却するかもしれない」と考えている場合は、早めに簡易査定を行っておくなどの準備をしておくと売却をスムーズに行えるのではないでしょうか。
また、家の売却をご検討の際は私達、株式会社サンケンコーポレーションにお気軽にご相談ください。