所有5年以内の不動産を売却するメリット・デメリット

【はじめに】
今回は所有5年以内の不動産を売却するメリット・デメリットについてお伝えします。
マイホームを購入して5年以内に売却することは考えにくいですが、全くないわけではないです。分かりやすい例でいえば、転勤です。マイホームを購入するときは、そんなことを予想もしておらず急な転勤になってしまい売却せざるおえなくなることは十分考えられます。そんなときのために5年という短い所有期間の不動産の売却について知っておいて損はないはずです。

【メリットは何？築5年以内の物件を売る】

それでは、どんなメリットが築5年以内の物件を売却するとあるのか紹介します。
まず理解しておいて欲しいのが、中古物件市場で築5年の物件はかなり珍しい存在だということです。これはあとで重要になってきます。
築年数が浅い物件は中古市場では人気になっています。なので、築5年となれば人気の物件にあてはまります。人気の物件ということは買い手が早くつく可能性が高くなります。
やむを得ない事情で売却することになった場合は売却活動が早く終わるのは助かりますよね。
また、売却に関して費用が通常よりかからない点があります。建物が建てられて日が浅いので修繕やハウスクリーニングをする必要がなく、そのまま売りに出すことができたりします。新築同然のような状態は売却するうえで大きな武器となってきます。

【一方のデメリットは・・・】

デメリットは主に税制面にあります。
不動産を売却するときに税金が大きく変わる境目が所有期間5年です。所有期間5年以下で売却すると短期譲渡所得となり、譲渡所得に対して40%近くの税金が課せられます。

譲渡所得とは物件を売却して得た利益から売却にかかった諸費用などを引いた利益です。要するに物件の所有が5年以内だと売却したあと得られた純粋な利益に対して税金が40%近くかかるということです。

ちなみに、5年を超えて所有している物件を売却すると長期譲渡所得となり、税金は20%ちょっとで済みます。
先に伝えたように、築5年の物件は珍しいので売却理由を怪しまれて買い手がつきにくいこともありえます。そんなときは正直に理由を伝えて購入希望者から信頼を得るように努めましょう。

【まとめ】

所有期間5年以内の不動産を売却して得られるメリットは、はっきり言ってあまりありません。かえって売却後の税金が高くついてしまいます。売却して多額の利益を得ることは考えにくいでしょう。
どちらかというと売却すること自体にメリットがあるといえます。築年数が浅い人気の物件になるので早く売却でき、生活を次の段階へ進めやすくなります。売却活動が長期になり、何かと生活に支障が出るよりはいいでしょう。
もし、築5年以内の物件の売却を考えているなら利益を出すことよりも、売却そのものに大きなメリットがあることを認識しておきましょう。