【不動産売却】知っておきたい営業活動のあれこれ

不動産売却の基礎

【はじめに】

不動産の売却をする時、ほとんどの人は不動産仲介会社に営業活動を依頼すると思います。
今回は、きちんと営業活動を行ってくれる仲介会社を見極めるポイントをまとめます。この記事に書いていることがすべて当てはまるとは限りませんが、会社を選ぶ際の一つの参考にどうぞ。

【仲介会社の営業活動】

1.レインズへの情報登録
レインズとは、Real Estate Information Network System(不動産流通標準情報システム)の略称で、指定流通機構の会員となっている不動産会社が、不動産情報をやりとりするためのネットワークです。
全国の不動産情報が掲載されており、日本の不動産流通では欠かせないシステムとなっています。

不動産仲介会社に売却を依頼する時、専属専任媒介契約と媒介契約では、不動産の情報をレインズに登録することが義務付けられているのですが、売り手・買い手双方の顧客を囲い込むために、不動産情報をレインズに登録しない会社も稀に存在します。

レインズへの情報登録は基本的な部分ですので、信用できる不動産会社かどうかを見分けるための大きな指標となります。
不動産をレインズに登録すると発行される「登録証明書」は、受け取っておいてください。
また、情報をレインズに登録した場合、不動産会社は売買活動報告書という文書を作成し、売却依頼をしてきた顧客に売買活動の進捗を伝える義務が生じます。
それらの文書にも目を通すようにしましょう。

2.広告活動
不動産会社に物件の売却を依頼すると、ほとんどの場合その会社が運営するサイトに物件情報が掲載されます。また、新聞の折り込みチラシを作成してくれるところもあります。
これらの広告に、売却を依頼した物件の情報がきちんと掲載されているか、ターゲットに合わせて適切に広告を出せているかも確認しておきましょう。

<代表的な広告の形式>
・ホームページやポータルサイトへの掲載
依頼した会社が運営するホームページやポータルサイトに情報を掲載します。近年は、インターネットで物件を探す人が多いので、見てもらえる確率が高いです。

・新聞の折り込みチラシ
インターネットが普及した現在でも、新聞を取る人は一定数いるので、家を探している人が折り込みチラシをたまたま目にする可能性もあります。特にターゲットが中高年層の場合は、効果的かもしれません。

・ポスティングチラシ
新聞の折り込みチラシとの違いは、新聞を購読していない人にもチラシが届く点です。
たくさんの人の家にいきわたれば、それだけ問い合わせが来る可能性も高くなります。

・現地看板
売り出したい物件に、現在売り出し中であることが分かる看板を設置する方法です。
とても単純ですが、通りかかった人が見つけて問い合わせをしてくれる可能性があります。

広告の形式はいろいろありますが、売りたい不動産の種類や、どんな層をターゲットにするのかを踏まえたうえで、効果的に広告活動を行う必要があります。

【まとめ】

今回は、不動産売却の営業活動についてまとめました。
もし、契約している会社に対して「売却の営業が適切に行われていないのでは?」という疑問があったら、担当者に質問・相談してみましょう。
それでも要領を得ない返答をされたり、改善する姿勢が感じられない場合は、解約して別の会社を探すというのも一つの方法だと思います。
今回取り上げた点を踏まえて、売却を成功させてください。