賃貸物件を売りたいときの不動産会社の選び方

はじめに

最近では、中リスク中リターンもしくは高リターンの投資先として不動産投資が注目を集めており、サラリーマンをやりながら副業で不動産投資を行っているというような人も珍しくなくなってきました。
不動産投資を行う場合には、収益（家賃収入）を目的として行うケース、減価償却を利用した節税の目的で行うケースとがあるかと思いますが、いずれのケースにしても所有している賃貸物件の売却を考えることがあるかもしれません。
また、マンションなどを相続したものの、自分で運営していく気はないので、売りたいと考える人もいるでしょう。
このような場合、買主を見つけ、売買契約を締結し、物件を受け渡すという一連の流れを自身で行うことは難しいですから、不動産会社に依頼するのが一般的です。
このとき、どのような基準で不動産会社を選べばよいのでしょうか？
今回は、賃貸物件を売りたいときの不動産会社の選び方を見ていくことにしましょう。

大手のほうが優れているとは限らない

不動産会社を選ぶとき、テレビのコマーシャルをしているような名前がよく知られている大手の会社なら、なんとなく信頼できそうで、安心してしまいますよね。
しかし、不動産会社選びに関しては、必ずしも大手のほうが優れているとは限りません。
たしかに大手の場合、ネットワークの広さや集客力といったメリットはあります。
ですが、大手の会社ではマニュアルに沿って業務を行うことが重要視されていますので、ちょっとした融通がきかないなど、どうしても顧客への密着度という点でドライな対応になってしまいがちです。
また、ノルマも厳しいことが多く、やや強引なセールステクニックに走ろうとする営業マンの人も見受けられることがあります。
これに対して、それほど大きな会社ではなくても、地域密着型の会社であれば、得意とする地域の情報に明るく、その地域の優良な顧客との結びつきも強かったりもします。
また、顧客の要望に対しても比較的柔軟な対応をしてくれることも多いものです。

得意分野を把握する

不動産会社といっても、それぞれの会社ごとに得意不得意があります。
賃貸部門を得意とする会社もあれば、売り買いに長けた会社もあります。
会社に直接問い合わせたり、ホームページを見たりして、買取を得意とする会社をピックアップするようにしましょう。

一番大事なのは信頼関係

何よりも大事なのは、信頼関係を築くことのできる会社であるかどうかです。
顧客の話や要望をろくに聞かず、会社側の都合や売り上げばかりを優先して一方的に話してくるような会社であれば、安心して取引をすることができません。
まずは、こちらの話を親身になって聞いてくれる会社を見つけることが大切です。
広告やホームページ、口コミなどだけでは判断できない部分がありますので、これという会社がピックアップできたら、直接顔と顔を合わせて話をし、信頼できる会社かどうかを見極めるようにしましょう。