不動産物件の査定について

査定額アップの秘訣

不動産物件を売ろうとするとき、まずは不動産会社に査定を頼むことになると思います。
その査定はどのような方法で行われるのでしょうか?
また、どのような点に気をつければ、査定額を少しでもアップさせることができるのでしょうか?
今回はそういった不動産査定の疑問点について見ていくことにします。

不動産査定の方法

不動産の査定方法にはいくつかの種類がありますが、ここでは一般的な個人住宅の査定に用いられる二つの方法を紹介します。

取引事例比較法

査定の対象となる物件と条件が似通った物件の取引事例をいくつか集め、その事例の取引価格について個別の事情などを加味して修正や比較を行い、対象物件の査定価格を決める方法です。

原価法

原価法では査定対象の物件を、もう一度新築で建てたときにかかる資金を試算します。さらにそこから経年劣化による価値減少を加味して物件を査定します。
物件だけでなく土地にも当てはめることができ、近隣の土地造成の事例を元にして再度造成した場合に必要な費用から、その価値を求めます。

査定額アップのポイント

査定の方法がわかったところでいよいよ本題の査定額アップのポイントを見ていきましょう。

まず物件の査定額と長所短所をしっかり把握すること。
査定人にしっかり見てもらい「どういったところが査定のプラスマイナスになったのか」を知りましょう。そうでないといつまでたっても売れないということもありえます。
長所・短所も大事なポイント。
3世帯住宅や車の改造ができるほど広めのガレージなど、個性的な物件は意外な需要があったりします。物件の短所を長所にする販売戦略も頭に入れておきましょう。

「周辺環境の充実」も査定額アップに入ります。
駅から近いことや周りにスーパー・コンビニがあるといった条件が代表的です。
たとえ駅から近くなくても駐車場が充実していれば大きなマイナスにはならないでしょう。つまり「短所を補う設備があるか?」が大事なのです。

3つ目は築年数。
やはりこれは避けられない点です。主に築10年が目安であり、それより築浅ならばプラスになります。
築年数が経っている物件でも物件の「きれいさ」や「清潔感」を保てば、査定にプラスになります。特に水回りや共用部分は、査定人の目がつきやすいところです。普段からしっかりきれいに、衛生的に保ちましょう。

最後に立地条件。
夜景がきれいな場所にあるならそれだけで価値が上がりますし、日当たりのいい場所もプラスポイントになります。
視界を遮るものがないことも大事です。例えば「ベランダの向こうは、自分が経営している畑」とすると、誰かが視界を遮るような建築をすることはほぼありません。
こういった点はやはり大きな強みでしょう。

まとめ

今回は不動産査定方法とその査定額アップのポイントを見てきました。
最後にアドバイスしたいことは「査定は必ず複数の会社に頼む」という点です。
あなたが選んだ最初の不動産会社が適切な価格を出すとは限りません。その中から査定結果を見比べて、さらに査定に物件の強みがしっかり反映されているかを見ましょう。そうすることでよりよい不動産取引が可能になるはずです。