大手不動産?地域密着型不動産?知っておきたい不動産の選び方

不動産屋の選び方

【はじめに】
引っ越しの際、立地条件や間取り等、部屋選びって悩みますよね。物件によっては不動産が複数あったりして、部屋選びと同時に不動産選びも悩んだりしませんか?長く住む家の事ですから、やっぱり対応のいい不動産にお願いしたいですよね。でも、何を基準に選んだらいいかわからなくて、これもまた悩みどころ。
今回は、知っておきたい不動産の選び方についてお話していこうと思います。

【一つの賃貸物件に対して不動産会社のダブリがあるのはなぜ?】

引っ越しを検討する時、まずは不動産情報サイトで検索する方が多いと思います。不動産情報サイトAとBを見比べた時に、情報がダブって掲載されている・・・。このような経験はよくあると思います。同じように、街の不動産会社を複数回った時にもダブリが発生する事もあります。加えて、不動産情報サイトで特定の物件を見た時、その詳細情報の欄にはたくさんの仲介業者が紐付いている場合があります。このようなダブリがなぜ発生するのか、その理由を説明する前に、まずは私達が部屋を借りる時に関わる業者について押さえておく必要があります。おおまかに分けて以下の4つの業者があります。

1.不動産オーナー
部屋やマンション等、賃貸物件の所有者

2.管理会社
大家に委託され、部屋やマンションの管理やメンテナンス等を行う業者。
大家自ら管理やメンテナンスを行うこともある。

3.仲介業者
部屋を貸したいと思っている大家や管理業者から依頼を受け、入居者の募集や紹介を行う業者。
中には管理業務と仲介業務、両方行っている業者もあります。
今回は、この仲介業者を「不動産会社」と定義しています。

4.不動産情報サイト
不動産物件を紹介しているサイト

冒頭でお話した「物件のダブリ」や「仲介業者がたくさん紐付いている状態」が起きる理由ですが、この背景には通称「レインズ」というデータベースの存在があります。
レインズとは、宅地建物取引業法に基づき国土交通大臣が指定した指定流通機構の事で、簡単に言えば登録している業者のみが閲覧できる物件のデータベースの事です。

【何を基準に不動産を選べばいいの?】

レインズを使えば、どの仲介業者でも物件の情報を閲覧でき、お客さんに紹介する事ができます。つまり持っている情報はどこも同じなので、何を基準に不動産会社(仲介業者)を選んだらいいか迷ってしまいますね。そこで、多くの人が利用するであろう地元に根付く大手不動産会社と地域密着型不動産会社を比べてみたいと思います。

【大手不動産会社のメリット、デメリット】

・メリット
取り扱う物件数が多いこと。新着物件に出会える機会が増え、条件に合う物件を見つけやすくなる。支店も多く広範囲に渡って物件を見つけやすくなる。Tポイント等の共通ポイントと提携している事が多く、仲介手数料に応じたポイントがもらえたり、お得なプレゼントキャンペーン等も盛んに行っている。仲介手数料を大手不動産会社では入居にかかる初期費用をクレジットカードで支払うことができたり、分割支払いに対応している場合もある。

・デメリット
大手不動産会社も積極的な家賃交渉を行ってくれる事も多いですが、スタッフにはノルマがあるため契約を取るために少々強引な営業になってしまう可能性もある。中には本当は良いと思っていない物件でも契約のために勧めて来る可能性もある。

【地域密着型不動産会社のメリット、デメリット】

・メリット
家賃の値下げ交渉がとても有利。大家の特徴を理解している分、家賃交渉がしやすくなる可能性がある。通常は表に出ない掘り出し物件を紹介してくれる可能性もあり。ちなみに掘り出し物件を探すなら、仲介業者と管理業者を兼ねている不動産会社もおすすめ。

・デメリット
大家との繋がりを重要視している場合、接客時に借主側の印象が悪いと判断された場合に物件を貸してくれない事も考えられる。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?今回は、不動産の選び方についてまとめてみました。不動産会社は部屋選びをサポートしてくれるパートナーです。なるべく雰囲気がよく笑顔で誠実に接客している人に任せた方がいいですね。それを確かめるには実際にそのお店で物件の相談をするのが一番です。こだわりの物件を探すのはなかなか難しいですが、物件の良い点だけでなく、悪い点もきちんと説明してくれる誠実な不動産会社を選びたいですね。