【はじめに】
中古マンションを売るとき、どんなことが高く売れるポイントになるのでしょうか。
たとえば、どんな査定の結果が出るかということをふまえてオーナーが下準備したり理解しておく必要があります。
【査定のポイント】
売買成立まで最初に出るのが「査定価格(見積もり価格)」ということになります。
立地条件などは変えられるものではありませんが、中にはマンションの改修や部屋の状態のチェックなどオーナーの準備次第では改善が考えられるものもあります。
◎立地、最寄り駅からの距離
どこにあるかということが査定額にもっとも影響のあるものです。
東京・大阪など大都市であるほど特に駅からの距離が重要視されます。目安としては、「徒歩10分・駅から約1㎞以内」が理想で、10分以上だとマイナス査定になってしまいます。
逆に地方では電車やバスより、車で通勤・通学をする人が多いので、駐車場があるか、何台停められるか、もし駐車場が無い場合近くに月極駐車場があるかどうかが重要になります。多くの車を十分に停められる駐車場がついているマンションが高く評価されます。
◎周辺環境
「スーパー、公園、コンビニ、病院、銀行、役場、郵便局」などが近くにあるかがポイントです。マンションが大きな道沿いにある場合、騒音や交通量が査定に影響することがあります。
◎眺望、方角
部屋やベランダからの眺めが良い、夜景がきれいに見えるということは高額査定のポイントとなります。また、南向きで日当たりが良いのも高く評価されます。ただ、将来近くにもっと大きな建物が建てられ眺望や日当たりに影響が出る場合は評価されないことがあります。
◎築年数やグレード
もちろん築年数は浅いほど査定は高く評価されます。しかし年数はたっていてもグレードの高いマンションであればそれが評価されることもあります。
◎セキュリティ対策、メンテナンス
オーナーが管理会社と契約して定期的なメンテナンスが実施されていたり、査定の近年に大規模な改修工事を行っているとマンションはポイントが高くなります。
また、「管理人が24時間体制で常駐している」「オートロックの入り口」「防犯カメラを設置している」など、オーナーのセキュリティ対策意識が高いこともチェックポイントです。
◎リフォーム、部屋の状態
部屋の状態は特に水回りの状態が厳しく査定されます。築年数より劣化が激しいと見られるとマイナスになります。オーナーは不動産会社の内覧時までに部屋をきれいにしておき(場合によってはリフォーム)、「キッチン・バスルーム・トイレ」の状態を万全にしておくことは重要です。
◎時点修正
新築時からの経過年数・過去の事例を参考にして現在の価値を算出することを時点修正といいます。地価の変動やマンション周辺の環境の変化を査定に影響が出ます。
【まとめ】
不動産はただ所有していれば財産というわけではありません。特に経年劣化の問題もあるので、オーナーがどんな管理会社に運営を任せるか(あるいは自ら行うか)ということも重要になってきます。むしろ売るときになってあれこれ調べるよりも、物件を購入したときから売るときのことを考えておく方が得策といえます。